オフィスBMの取材日誌 自動車系物書きのクルマとバイクと…

記者として、カメラマンとして 日々自動車&バイク関連を追いかける、クルマメディア業界の何でも屋・青山義明のブログです。

2016年05月

自由民主党内で、ヒストリックカーの価値向上を考える議員連盟「自動車文化を考える議員連盟」が立ち上がることになり、その設立総会が行なわれた。

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「歴史的・文化的に価値のある経年車の保存や地方誘客への活用の促進、その他我が国の自動車文化の振興に気よするための方策を幅広く考えること」をその設立の目的とし、これに賛同する自由民主党所属の国会議員で構成される。その多くがクルマに関心を持ち、またクラシックカーを所有しているようだ。

呼びかけ人であり、自由民主党モータースポーツ振興議員連盟にも名を連ねる古屋圭司議員が会長を務めることとなった。

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ヒストリックカーなどの経年車には、メンテナンスやパーツの調達、そして保管とさまざまなハードルがあるが、その上にさらにのしかかってくるのが自動車税などの課税。新車新規登録からガソリン車で13年経った車両は自動車税で15%(軽自動車は20%)の重課制度となる。自動車重量税は13年超、18年超でそれぞれ重くなる。燃費や排気ガスなど、環境に対するインパクトがより少ない車両への税制優遇と対をなすものである。

この設立総会には、総務省、財務省、文化庁、経済産業省、国土交通省からも出席者があり、各省各局から、現在の自動車税・軽自動車税および自動車重量税における経年車の重課税の状況の説明、そして、経過年数別の自動車保有台数の現況についても説明が行なわれた。

これが欧州などではヒストリックナンバー制度(ドイツ)やコレクターズナンバー制度(スイス)、ヒストリックカー免除制度(イギリス)等ヒストリックカーの優遇措置が取られており、これらの例も紹介された。また、この設立総会にはオーナーを代表して全日本ダットサン会の佐々木徳治郎会長らも出席。さらに各自動車メディア、モータージャーナリストも出席し、意見を聞く機会も設けられた。

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ヒストリックカーは確かに最新モデルと比べれば環境にやさしくはないものの、基本的に年間の走行距離が少ないことを考えれば実質的な環境負荷は軽微であったり、元来日本人が得意とするモノを大事にし、捨てないことのほうが環境にやさしいのであるといったことなどが話された。

話の中心は税制に集中したものの、ヒストリックカーが地方活性イベントなどにも活用されていることなどの例もあるように、自動車文化の振興に寄与する方策も検討できる。これまでの環境に良くないという視点だけでの仕組みを見直し、新しい切り口で税制を作り上げていきたいという。

最後に古屋会長から「税制改革だけにとどまらず、地方創生への寄与など、自動車を文化としていろいろな提案をし実現していきたい」と第一回目の総会は締めくくられた。今後の活動に期待したい。

横浜ゴムのタイヤ事業やMB事業(接着剤のハマタイト事業やカーボンの航空部品事業など)が共同してオリジナルのEVを制作したという「AERO-Y」が久々に一般の前に姿を見せた。
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登場したのは、長野県にある高峰高原へ通じる高峰チェリーパークラインを使って開催された「浅間ヒルクライム2016(5月28日・29日)」で出走もした。
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以前のAERO-Yは黒と赤のボディカラーではあったものの、今回は伝統のアドバンカラーで復活、といったところだ。このステアリングを握るのは、ミスター・アドバン、奴田原文雄選手だ。
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今回は4月15日に発表になったアドバンブランドのADVAN FLEVA(アドバン・フレバ)V701のお披露目も兼ねた走行だったが、やっぱりシックリくるねぇ。

神奈川県・パシフィコ横浜で5月25日から27日まで開催された「人とくるまのテクノロジー展2016」だが、各サプライヤーのブースでは様々な車両のパーツが展示されているが、その中には新型NSXのパーツも展示されている。
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ショーワブースには「スーパースポーツカー用ハイポイドギヤ」という名称で登場。車両の駆動の向きを変え最終減速機に使用されているハイポイドギヤ。その表面を特殊バレル研磨で歯面鏡面化(ハイポイドギヤとしては日本初)を施しており、従来品比4倍の高トルクに対応しており、また高回転に耐えられるものとしている。また、中空ピニオンギヤと薄肉リングギヤとして軽量化にも貢献している。そしてギヤのかみ合い位置が変化してもギヤ音変化の少ない歯形のチューニングを行なって、静粛性もアップさせているという。
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昨年アメリカ・インディアナ州でターボチャージャー工場を立ち上げてその生産能力を高めている三菱重工業のブースでは、各種ターボチャージャーのカットモデルが並んでいた。高級スポーツカー向けターボチャージャーというコーナーで、日産GT-R用のターボなどが並んでいる中に、もちろん「3.5Lガソリン用ツインターボTD04」という名称で展示されていたのが、それ。エンジンの形状イラストが入っているのでよくわかる。
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新型NSX。登場まであと少し、ですね。

5月25日から27日まで、神奈川県にあるパシフィコ横浜で「人とくるまのテクノロジー展2016」が開催された。
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三菱自動車工業を除く、自動車各社もブースを出展。それぞれの得意とする最新モデルを中心に技術展示が行なわれたが、日産自動車では2台のリーフが展示された。1代は通常の30kWhモデル、そしてリーフをベースにした自動運転実験車両「ニッサン インテリジェント ドライビング プロトタイプカー」がそれ。
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しかし、もっと気になるものを発見した。それが、体積あたりの容量を向上させた高エネルギー密度バッテリ(試作品)だ。その容量は60kWhだ。つまり現行の30kWhモデルの2倍、である。初期モデルからすれば2.5倍の大容量だ。驚くのは、リーフに使われているパッケージに非常に近いサイズに収まっている点だ。
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よくよく見てみると、初代ではサバ缶と呼ばれていたケースに収められていた各バッテリーは、ケースのない状態で積み重ねられていた。限られたスペースでより大容量のバッテリーを搭載するには、必要な手法だろうが、このまま搭載をしようとすると、もしかしたら熱の問題も出てくるかもしれない(現行のリーフはバッテリーの冷却は空冷式となっている)。

現場の説明員によると、あくまで試作であり、モーターの出力要求やレイアウトによってはもっと変わるだろうし、と他車種展開もほのめかすような発言も見られたが、ぜひともリーフでもこの大容量モデルを期待したい。重量増で数字はもう少し悪くなる可能性もあるだろうが、JC08モードで1充電当たりの航続距離が550km行くかもしれない。これを達成すれば、他のクルマと購入比較検討ができることになるだろう。

前回も紹介した静岡ホビーショーでは、4輪のスケールモデルらプラモデルも多数出展されていた。ホンダNSXやS660、そしてマツダ・ロードスターといったところを多数見かけることができた。
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そんな最新モデルとは別に、40~50の心をくすぐる様々な商品も登場していた。テレビドラマ「西部警察」や「あぶない刑事」シリーズの車両が各社からラインナップされているのだ。
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驚くのは、こういった商品はこれまでも数多くのモデルが登場しているはずだが、新商品として登場していること、だ。

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そして、変わりどころとしては「バリバリ伝説」の巨摩郡モデルのホンダNSR500と、ラルフ・アンダーソンのヤマハYZR500も登場する。

このあたりに刺さる読者も多いことだろう。その前に編集部で盛り上がっちゃう、かも!?


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