オフィスBMの取材日誌 自動車系物書きのクルマとバイクと…

記者として、カメラマンとして 日々自動車&バイク関連を追いかける、クルマメディア業界の何でも屋・青山義明のブログです。

2014年06月

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パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム参戦3年目にしてようやく三菱チームが優勝を果たしました。

近年にない好天に恵まれたパイクスピーク決勝となりました。当日パイクス周辺は真夏のような気候となり、スタート地点では、お昼ごろには気温24度、路面温度40度を超え、このレースウィークで最も暑い一日となりました。頂上付近も終日晴れ。午後の遅くになって雲が陽射しがさえぎられることも増えてきましたが、雨やヒョウが降ることなくレースデイは終了しました。
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今年のパイクスピーク・ハイウェイは、どこのチームも口をそろえて「アッパーセクションが跳ねやすい路面になっている」と表現するように、昨年から比べコース後半の路面のアンジュレーションが増していました。また決勝日はこれに加えて、路面の砂、そしてレース後半にはタイヤカスが増し、非常に滑りやすい路面となっていました。
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総合優勝はロメイン・デュマ選手(Norma M20 R&Dリミテッド)の9分5秒801でした。予選・練習走行から速さを見せつけたデュマ選手が、そのまま決勝でもその力をいかんなく発揮したといえますね。レース後「今日は非常に滑りやすい路面で、完走できて十分だ。ホンダエンジンでなければこの結果にはならなかっただろう」とコメントしてくれました。
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そして総合2位、エレクトリックモディファイクラス優勝を果たしたのが、グレッグ・トレーシー選手の9分08秒188。トレーシー選手は「MiEV Evolution IIIは問題なかった。攻め込んでもシステムが見合った走りを実現してくれるので、このマシンに搭載されたS-AWCはとても素晴らしい出来だと思うよ。コースはすごく滑りやすく10秒近くロスをしたと思う。それはどの選手も同じだろうけどね。でも、完璧に近いコンディションだったといえるよ。

自分としては、もうちょっと時間を掛けられればもう少しタイムを縮められたんじゃないかな、50マイルほどしか走り込んでいないからね。タイムは総合優勝にすごく近かった。それはすごくうれしいことだよ」とコメント。
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そして増岡浩選手は9分12秒204でトレーシー選手に続くクラス2位(総合3位)を獲得。クラス1-2を獲得した。増岡選手のマシンは、トラクション不足に悩まされながら走行を続けたということです。トレーシー選手に比べ若干タイヤの内圧が高くなっていたようです。

三菱はパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム挑戦3年目にしてようやく、タイトルを獲得しました。トレーシー選手は自身の記録(9分58秒262/2012年1205クラス/ドゥカティ・ムルティストラーダ1200S)を更新し、増岡選手も「9 MINUTE CLUB」へ仲間入りすることとなりました。

第92回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは、速報でもお伝えしましたとおり、赤旗中断が何度かありましたがもありましたが、午後5時半ごろに終了しました。
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この日は、終日好天に恵まれ、スタート地点では汗ばむほどの気候でした。頂上付近も風が強く寒くはなりましたが、雲に覆われることもなく、全車ドライ路面での決勝レースを終えることができました。

今回、日本人1011名が参戦しましたが、全員完走を果たしました。 一部転倒やマシントラブルなどもありましたが、きっちり全員がサミットまでたどり着き、素晴らしい結果になりました。
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全車の決勝レースが終了後、全選手はそれぞれのマシンで、スタート地点まで引き返し、表彰式に出席します。

第92回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムがスタートしました。午前8時からスタートしました。まず2輪が最初にアタックします。
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順次バイクが上がってきて、日本人トップバッターの新井選手、それに続いて高野選手がゴールしました。2人は自身初のパイクスのレースを楽しんだようです。
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それに続く岸本選手はミドルセクションで痛恨のスリップダウン。マシン左サイドを大きく削ってはいるものの走行が可能。ただマシンの再起動に時間がかかり、1台にパスされてしまいましたが、無事完走できました。
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その後のセッションで、86号車ボビー・グーディン選手が、フィニッシュ直後に転倒。フィニッシュラインの先の岩場に落ちるというアクシデントがありました。そのため赤旗中断となっております。状況はあまりよくなく、再開の時間は未定です。
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第92回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム2014決勝日の朝を迎えました。毎年恒例メディアバスで、頂上を目指します。
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決勝当日、頂上には取材者の車両などを留め置くスペースがありません。ですので、大会事務局のあるコロラドスプリングスのホテル・エレガンテからメディア向けのシャトルバスが午前4時半に出発します。これまでの練習走行では、午前3時には出発していたのでずいぶんと時間的には余裕、です。また日の出前には山について寒さに耐えながら走行開始を待つわけですが、メディアバスで山に登ると、時間もかかるので、すでに山頂に着いた時には懐中電灯も要らないですし、多少荷物が減らせます。
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ちなみに、頂上まで行かない場合は、午前2時~3時の間にパイクスピークハイウェイのゲートを通過しなければなりません。午前3時にはそのゲートが一般観戦者のためにオープンとなります。またスタートラインより上の駐車場となると、コースサイドの6カ所のみと決められており、1400台がその許容量ということで先着順ということになります。ですので寝坊は絶対にできません(笑)
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赤富士ならぬ赤パイクスを眺めながら山頂にたどり着きました。今日の天気はそうとう良さそうです。さて、この決勝の様子はインターネットでの配信をしています。もし、よろしければこちらでリアルタイムでネット観戦をどうぞ!

ウォッチライブ(レースライブ映像)


ライブタイミング(順位およびタイム)

明日に決勝を控えたパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの会場となるパイクスピーク。この28日の午後には、スタート地点まで車両を持ち込むエントラント、キャンプしてレースに臨むという観戦者が山を目指してゲート前から渋滞。ちょっとビックリするほどの混雑ぶりです。
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スタート地点前には各チームのピットが用意されます。ピットスペースはこれまで林の中にあったわけですが、いつの間にかその林も切り拓かれ、各ピットからパイクスピークが臨める環境になっていましたね。
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通常のピットエリアは、このように紙皿に番号が振られて指定されています。道路沿いのスペースは有料になっており、三菱やホンダ、そして田嶋選手のピットが並びます。
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各チームはクルマを置いてピットを設営したら、山を降りていきます。もちろん、車両はカギがかけられてます。
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スタートの近くにはオフィシャルの駐車場がありますが、その駐車場にもテントが張られています。夜中まで作業を進めるため、でしょう。なかには完徹のスタッフもいるかもしれませんね。
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今週後半は、天候が大きく崩れることもなく、決勝日の予報も晴れ、です。今年はいいレースが観られそうですよ。レースは29日午前8時に開始となります。日本との時差は15時間ですので、29日23時スタートですね。

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